Clibor(クリボー)を複数PCで共有する方法|Dropbox・OneDrive・Google Driveの設定手順と注意点
- 公開日:2025/8/6
- 最終更新日:
- パソコン基礎知識

複数のPCで作業する現代において、Clibor(クリボー)の使い方を複数PC間で共有したいというニーズは非常に高まっています。自宅と職場、デスクトップとノートPCなど、異なる環境で同じクリップボード履歴や定型文を使いたいと考える方は多いでしょう。この記事では、Clibor(クリボー)使い方 複数PCでの共有方法について、具体的な設定手順から注意点、代替案まで詳しく解説します。
⚠️ 重要:Cliborの共有機能について
Cliborには直接的なネットワーク共有機能は搭載されていません。IPアドレスやポート番号を設定するリアルタイム共有機能は存在しないため、クラウドストレージを活用した間接的な共有方法が必要です。
Clibor(クリボー)の基本的な特徴と共有の前提知識
Cliborがポータブルアプリである意味
Clibor(クリボー)は、ポータブルアプリケーションとして設計されています。これは、レジストリを使用せず、すべての設定とデータがCliborフォルダ内に保存されることを意味します。この特性により、フォルダごと移動することで複数PC間での利用が可能になります。
Cliborの主要な特徴
- クリップボード履歴:最大10,000件まで保存可能
- 定型文管理:よく使うテキストを登録・分類
- ポータブル設計:USBメモリでも持ち運び可能
- 軽量動作:システムリソースの使用量が少ない
- 完全無料:商用利用も含めて無償で利用可能
複数PC共有の制限事項
Cliborの共有における重要な制限
- 同時起動不可:複数PCで同時にCliborを起動してリアルタイム共有はできない
- 手動同期:ファイル同期は手動またはクラウドストレージの同期に依存
- 競合リスク:同期タイミングによってはデータ競合が発生する可能性
- ネットワーク機能なし:IPアドレスやポート設定による直接通信機能は非搭載
クラウドストレージを活用したClibor共有方法
方法1:Dropboxを使用した共有設定
ステップ1:Dropboxの準備
- Dropboxアカウント作成:無料アカウントでも2GBまで利用可能
- デスクトップアプリインストール:各PCにDropboxデスクトップアプリをインストール
- 同期フォルダ確認:Dropboxフォルダの場所を確認(通常:C:\Users\ユーザー名\Dropbox)
ステップ2:Cliborの移行設定
- 既存Cliborの終了:タスクトレイからCliborを完全に終了
- フォルダの移動:Cliborフォルダを丸ごとDropboxの同期フォルダ内に移動
- ショートカット作成:デスクトップやスタートメニューに新しい場所のCliborショートカットを作成
- 同期確認:Dropboxで同期が完了していることを確認
ステップ3:他PCでの設定
- 同期待機:他のPCでDropbox同期が完了するまで待機
- Clibor実行:Dropbox内のClibor.exeから直接実行
- 動作確認:履歴や定型文が正常に表示されることを確認
方法2:OneDriveを使用した共有設定
OneDrive活用のメリット
- Windows統合:Windows 10/11に標準で統合済み
- Office連携:Microsoft 365との親和性が高い
- 無料容量:5GBまで無料で利用可能
設定手順
- OneDrive有効化:Windows設定からOneDriveにサインイン
- 同期フォルダ設定:OneDriveフォルダ内にCliborフォルダを配置
- 各PC設定:他のPCでも同様にOneDriveを設定し、同期を確認
方法3:Google Driveを使用した共有
Google Drive活用の特徴
- 大容量:15GBまで無料で利用可能
- マルチプラットフォーム:Windows、Mac、モバイル端末で利用可能
- バージョン履歴:ファイルの変更履歴を確認可能
注意点
Google Driveの場合、「バックアップと同期」または「Google Drive for Desktop」を使用して、ローカルフォルダとして扱えるよう設定する必要があります。
共有運用時の具体的な注意点と対策
ファイル競合の回避方法
競合が発生する典型的なパターン
- 同時起動:複数PCで同時にCliborを起動している
- 同期遅延:クラウド同期完了前にCliborを起動
- スタートアップ登録:PC起動時の自動起動による競合
推奨される運用ルール
- 一台ずつ使用:使用しないPCでは必ずCliborを終了する
- 同期確認:PC切り替え時は必ずクラウド同期を確認する
- 手動起動:スタートアップ登録は避け、手動起動を徹底する
- 定期バックアップ:重要な定型文は別途バックアップを取る
データ整合性の確保
整合性チェックポイント
- 履歴件数確認:PC間で履歴件数が一致しているか確認
- 定型文確認:登録した定型文が正常に表示されるか確認
- 設定値確認:各種設定値が意図した通りになっているか確認
トラブルシューティング:よくある問題と解決策
問題1:同期後にCliborが起動しない
考えられる原因
- ファイルパスの違いによる実行エラー
- セキュリティソフトによるブロック
- 同期ファイルの破損
解決策
- 管理者権限実行:右クリックから「管理者として実行」を試す
- セキュリティ除外:セキュリティソフトの除外設定に追加
- ファイル整合性確認:Clibor.exeのファイルサイズや更新日時を確認
- 再ダウンロード:必要に応じて公式サイトから再ダウンロード
問題2:履歴や定型文が消失した
復旧手順
- クラウド履歴確認:クラウドストレージのバージョン履歴を確認
- 他PC確認:他のPCに正常なデータが残っていないか確認
- 設定ファイル復旧:History.datファイルの復旧を試みる
- 手動復旧:記憶している定型文を手動で再登録
問題3:同期が反映されない
確認ポイント
- ネットワーク接続:インターネット接続状態を確認
- クラウド同期状態:クラウドストレージアプリの同期状態を確認
- 容量制限:クラウドストレージの容量制限に達していないか確認
- ファイルロック:他のアプリケーションがファイルをロックしていないか確認
より高度な共有を実現する代替ツール
リアルタイム共有が可能な代替案
1. Windows標準のクラウドクリップボード
機能:Windows 10/11の標準機能でMicrosoftアカウント経由でクリップボードをクラウド同期
設定方法
- 設定 > システム > クリップボード
- 「デバイス間で同期」を有効化
- 各PCで同じMicrosoftアカウントでサインイン
- Win + V でクリップボード履歴を表示
メリット・デメリット
- ✅ 標準機能なので追加ソフト不要
- ✅ リアルタイム同期が可能
- ❌ 定型文管理機能は限定的
- ❌ カスタマイズ性が低い
2. ShareX + クラウドストレージ連携
機能:スクリーンショット・ファイル共有ツールのクリップボード機能
特徴
- 多様なクラウドサービスとの連携
- 画像・テキスト両方のクリップボード管理
- 自動アップロード機能
3. CopyQ(マルチプラットフォーム対応)
機能:Windows/Mac/Linux対応の高機能クリップボードマネージャー
共有機能
- 設定のエクスポート・インポート機能
- スクリプト機能による自動化
- タブ機能による分類管理
4. 1Clipboard(専用クラウド同期)
機能:Googleアカウント連携でリアルタイム同期可能
利点
- 設定不要の自動同期
- 暗号化による セキュリティ
- 履歴の永続化
セキュリティ面での考慮事項
クラウド共有時のセキュリティリスク
潜在的なリスク
- 機密情報の漏洩:パスワードや機密データがクリップボード履歴に残る
- クラウド経由の情報流出:クラウドサービスのセキュリティ侵害
- アカウント乗っ取り:クラウドアカウントが乗っ取られた場合の情報流出
推奨されるセキュリティ対策
- 機密情報の除外:パスワードや個人情報はクリップボード履歴から除外
- 定期的な履歴クリア:定期的にクリップボード履歴をクリア
- 2段階認証:クラウドサービスで2段階認証を有効化
- アクセス制限:信頼できるデバイスのみでアクセス
- 暗号化:可能であれば追加の暗号化ツールを併用
効率的なClibor複数PC運用のベストプラクティス
推奨運用フロー
日常運用の流れ
- 作業開始時:
- クラウド同期状態を確認
- 他のPCでCliborが終了していることを確認
- Cliborを手動起動
- 作業中:
- 通常通りクリップボード機能を活用
- 重要な定型文は即座に登録
- 機密情報は履歴から削除
- 作業終了時:
- Cliborを正常終了
- クラウド同期が完了するまで待機
- 必要に応じて手動同期を実行
定期メンテナンス
- 週次:不要な履歴の削除と整理
- 月次:定型文の見直しと最適化
- 四半期:設定のバックアップ作成
まとめ:Clibor複数PC共有の最適解
Clibor(クリボー)使い方 複数PCでの共有方法について詳しく解説してきました。Cliborには直接的なネットワーク共有機能は搭載されていませんが、クラウドストレージを活用することで効果的な複数PC間での共有が実現できます。
シーン別推奨方法
🏠 自宅内での複数PC利用
- 推奨:Dropbox または OneDrive を使用したClibor共有
- 理由:同一ネットワーク内での安定した同期が期待できる
🏢 職場での利用
- 推奨:企業ポリシーに準拠したクラウドサービス使用
- 代替:Windows標準のクラウドクリップボード機能
🚀 リアルタイム性重視の場合
- 推奨:Windows標準クラウドクリップボード + 1Clipboard併用
- 理由:即座の同期とバックアップが両立できる
🔒 セキュリティ重視の場合
- 推奨:ローカルネットワーク内でのファイル共有 + 手動同期
- 補足:機密情報は別途専用ツールで管理
今すぐ始められる実装手順
- 現状分析:
- 利用しているPCの台数と環境を整理
- 既存のクラウドサービス利用状況を確認
- セキュリティ要件を明確化
- 方法選択:
- 上記推奨方法から最適なものを選択
- 必要に応じて複数方法の組み合わせを検討
- 段階実装:
- まず1つのクラウドサービスでテスト運用
- 問題がないことを確認後に本格運用開始
- 必要に応じて運用ルールの調整
- 継続改善:
- 使用状況の定期的な見直し
- 新機能や代替ツールの情報収集
- セキュリティ対策の継続的な強化
複数PC環境でのClibor活用により、作業効率は確実に向上します。適切な設定と運用ルールを確立することで、どこにいても同じような作業環境を実現できるでしょう。
🔗 参考リンク:Cliborの詳細な活用方法(外部サイト)はこちら
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