デジタル終活のやり方完全版|パスワード・サブスク・SNS整理で家族を守る方法【2025年最新】
- 公開日:2025/12/3
- 最終更新日:
- パソコン初心者
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家族を困らせないデジタル終活|スマホのパスワード管理とサブスク整理術【50代から始める】
「もしもの時、家族は私のスマホを開けられるだろうか?」
「ネット銀行やサブスクの契約、家族は知らないままかも……」
ふとした瞬間に、そんな不安がよぎることはありませんか?
あなたのその気持ち、とてもよく分かります。便利なデジタル機器は生活を豊かにしてくれますが、同時に「自分にしか分からないこと」を増やしてしまいますよね。
でも、大丈夫です。「デジタル終活」と聞くと、難しくて大変な作業のように感じるかもしれませんが、実は「紙とペン」があれば今日からできる、家族への温かい思いやりの形なのです。
💡 デジタル終活は「家族への道しるべ作り」
デジタル終活は、暗い夜道に街灯を設置するようなものです。あなたがいつも通る道は、あなたには見えています。でも、家族にとっては真っ暗な道。スマホのパスワードや契約情報という「街灯」を用意しておけば、もしもの時でも家族は安心して進めます。
この記事では、シニア世代のデジタルライフを長年サポートしてきた専門家が、専門用語を使わずに、誰でも無理なく始められる「デジタル終活」の手順を優しくガイドします。
この記事を読めば、パスワードの管理方法、サブスク契約の整理、家族との話し合いのコツがすべて分かります。(専門知識は不要です!)
注:デジタル終活の方法は様々です。この記事では初心者の方が今日から始められる基本的な方法に焦点を当てていますが、状況に応じて他の選択肢もあります。
⚠️ 重要な注意事項
この記事では一般的な方法をご紹介していますが、法律や契約条件、サービスの仕様は変更される場合があります。実際に対策を行う際は、最新の情報を確認するか、専門家(弁護士、司法書士、ファイナンシャルプランナー等)にご相談ください。また、パスワードなどの重要情報は厳重に管理し、第三者に漏れないよう十分注意してください。
2024年11月29日、国民生活センターが「今から考えておきたい『デジタル終活』―スマホの中の”見えない契約”で遺された家族が困らないために―」という情報を公表し、スマホのパスワード管理や契約サービスの整理を呼びかけました。デジタル遺品対策は、今や社会全体で取り組むべき重要なテーマとなっています。
デジタル遺品とは?なぜ問題になるのか
デジタル遺品とは、亡くなった方が残したデジタル機器(スマートフォン、パソコン、タブレット等)や、インターネット上の契約・データのことを指します。
具体的には以下のようなものが含まれます:
- スマートフォンやパソコンの中の写真、動画、メール、連絡先
- SNSアカウント(Facebook、Instagram、X(旧Twitter)、LINE等)
- サブスクリプション契約(動画配信、音楽配信、アプリの月額課金等)
- ネット銀行の口座、証券口座、暗号資産(仮想通貨)
- クラウドストレージ(Googleドライブ、iCloud、OneDrive等)のデータ
- 電子マネー、ポイント(PayPay、楽天ポイント、Suica等)
💡 デジタル遺品は「見えない荷物」
デジタル遺品は、家の中に隠された荷物のようなものです。押し入れの奥や屋根裏部屋に置かれた荷物は、本人しか存在を知りません。家族が引っ越し(相続)をする時、「こんなところに荷物があったのか!」と驚くことになります。デジタル終活は、この隠れた荷物に「ここに荷物があります」というメモを貼っておく作業です。
なぜデジタル遺品が問題になるのか
デジタル遺品が問題になる理由は、大きく分けて3つあります:
① パスワードがわからず開けられない
スマートフォンやパソコンには強固なセキュリティがかかっており、パスワード(パスコード)がわからないと、家族でも中身を見ることができません。総務省や民間調査によれば、2024年前後のデータで60代のスマホ所有率は9割前後、70代でも8割前後と言われており、多くのシニア世代がこの問題に直面する可能性があります。
② 契約の存在に気づけない
ネット銀行の口座や証券口座は、紙の通帳がなく郵便物も少ないことが多いため、家族がその存在に気づかず、相続漏れが発生する可能性があります。また、サブスクリプション契約も、アプリを削除しただけでは解約にならず、死後も引き落としが続くケースが多発しています。
③ 見られたくないデータの扱い
家族に見られたくない写真やメッセージがある場合、生前に整理しておかないと、死後に家族が見てしまう可能性があります。プライバシーを守りつつ、必要な情報だけを引き継ぐ工夫が必要です。
⚠️ セキュリティが強固になった影響
近年、スマホのセキュリティ機能が強化され、パスワードなしでロック解除することは一般のユーザーはもちろん、多くの専門業者にとっても非常に難しくなっています。特にiPhoneなどでは、設定によってはパスワード(パスコード)を何度も間違えるとデータが初期化される機能もあります。「いつか家族が何とかしてくれるだろう」という考えは、残念ながら通用しなくなっています。
【最優先】スマホのパスワードを物理的に残す方法
デジタル終活の第一歩として、最も重要かつ効果的な方法が、「スマホのパスワードを物理的に書き残すこと」です。
デジタル機器のセキュリティは非常に高度になっており、パスワードがわからないと家族でも解除できません。そのため、紙に書いて残しておく「アナログ的な管理」が、実は最も確実な方法なのです。
💡 パスワードは「家の鍵」
スマホのパスワードは、家の鍵と同じです。あなたが持っている鍵がないと、家族は家の中に入れません。中には大切な写真(思い出のアルバム)や連絡先(住所録)が入っているのに、鍵がないために取り出せない。これが、パスワードを残さないことで起きる問題です。
「スマホのスペアキー」の作り方
「スマホのスペアキー」とは、スマートフォンのパスワード(パスコード)を書いた紙を、家族が緊急時に見られるように保管しておく方法です。国民生活センターも推奨している方法をご紹介します。
💡 修正テープは「スクラッチカードの銀色の部分」
修正テープで隠す方法は、宝くじのスクラッチカードの銀色の部分に似ています。普段は隠されているので安心ですが、必要なときにテープを削れば中身(パスワード)を確認できます。これにより、セキュリティと緊急時のアクセスを両立できます。
⚠️ パスワードの管理に関する注意
パスワードを書いた紙は、第三者に見られると悪用される危険があります。家族以外の人が簡単に見つけられる場所(冷蔵庫、デスクの上等)には置かないでください。また、パスワードを変更した場合は、必ず紙も更新してください。通帳や印鑑と一緒に保管するのが理想的です。
パスワード管理ノート・エンディングノートの活用
スマホのパスワードだけでなく、インターネット上のサービス(メール、SNS、ネット銀行等)のIDとパスワードも整理して残しておく必要があります。
そのために便利なのが、「パスワード管理ノート」や「エンディングノート」です。これらは市販されており、書店やインターネットで購入できます。
💡 パスワード管理ノートは「住所録」
パスワード管理ノートは、住所録のようなものです。住所録に「〇〇さんの住所と電話番号」を書くように、パスワード管理ノートには「〇〇サービスのIDとパスワード」を書きます。バラバラのメモではなく、1冊にまとめることで、家族が探しやすくなります。
パスワード管理ノートに書くべき項目
以下のような情報を整理して書いておくと、家族が困りません:
- サービス名(例:Gmail、楽天銀行、Amazon等)
- ログインID(メールアドレスやユーザー名)
- パスワード
- 秘密の質問の答え(設定している場合)
- 家族へのメッセージ(「このアカウントは削除してほしい」等)
特に重要なサービス(優先的に記録すべき)
- メールアカウント(Gmail、Yahoo!メール等)
- ネット銀行、証券口座
- SNSアカウント(Facebook、Instagram、X、LINE等)
- クラウドストレージ(Googleドライブ、iCloud、OneDrive等)
- サブスクリプション契約
「見せる・見せない」の仕分け
家族に見られたくないデータがある場合は、以下のような方法で対応できます:
- 隠しフォルダに入れる:スマホやパソコンの「隠しフォルダ」機能を使い、見られたくないデータを移動する
- 別の記憶媒体に移す:USBメモリや外付けハードディスクに移し、物理的に隠す
- パスワードをかける:特定のフォルダにパスワードをかけ、エンディングノートに「このフォルダは見ないでほしい」と書く
- 削除する:生前に不要なデータを削除しておく
パスワード管理ノートに、「このフォルダだけ見てほしい」「このフォルダは見ないでほしい」と指定しておくことで、プライバシーを守りつつ必要な情報を引き継げます。
OS標準機能・サービスの継承機能を活用する
スマートフォンのOS(オペレーティングシステム)や、インターネットサービス自体が、「死後」を想定した機能を提供している場合があります。これらを活用することで、より安全にデータを引き継ぐことができます。
💡 OSは「建物の基礎」
OS(オペレーティングシステム)は、建物の基礎のようなものです。iPhoneなら「iOS」、Androidスマホなら「Android」というOSが入っています。この基礎がしっかりしていないと、アプリ(家具)は正しく動きません。OSには、死後にデータを引き継ぐための機能が用意されている場合があります。
Apple(iPhone/iCloud)の「故人アカウント管理連絡先」
iPhoneやiPad、Macを使っている方は、「故人アカウント管理連絡先(Legacy Contact)」という機能を設定できます。
これは、生前に指定した相手(家族や友人)が、あなたが亡くなった後にデータ(写真、メッセージ、メモ等)にアクセスするための「アクセスキー」を発行できる仕組みです。
設定方法:
登録した相手には「アクセスキー」が発行され、あなたが亡くなった後、死亡証明書を提出することでデータにアクセスできるようになります。
Google(Android/Gmail)の「アカウント無効化管理ツール」
Googleアカウント(Gmail、Googleドライブ等)を使っている方は、「アカウント無効化管理ツール」を設定できます。
これは、一定期間(3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、18ヶ月から選択)Googleアカウントを使わなかった場合に、信頼できる相手に通知したり、データを共有したり、アカウントを削除したりする設定ができる機能です。
設定方法:
- Googleアカウントにログイン
- 「データとプライバシー」→「データとプライバシーの管理オプション」→「アカウント無効化管理ツール」を開く
- 通知先や共有するデータを設定
💡 アカウント無効化管理ツールは「自動通知システム」
Googleのアカウント無効化管理ツールは、長期間家を空けたら自動的に家族に通知が届く仕組みのようなものです。「〇ヶ月間連絡がなかったら、この人に知らせてください」と設定しておけば、万が一の時でも家族が気づいて対応できます。
Facebook/Instagramの「追悼アカウント」
Facebook(フェイスブック)やInstagram(インスタグラム)では、「追悼アカウント」の管理人を生前に指名できます。
管理人は、あなたが亡くなった後、プロフィール写真の変更や追悼投稿の作成などができます(ただし、メッセージの閲覧や投稿の削除はできません)。
設定方法(Facebook):
- Facebookの「設定」→「追悼アカウントの設定」を開く
- 管理人を指名する
⚠️ 設定の注意点
これらの機能は、生前に設定しておく必要があります。また、サービスの仕様や設定方法は変更される場合がありますので、最新の情報を公式サイトで確認してください。設定後も定期的に見直し、登録した相手の連絡先が変わっていないか確認しましょう。
終活アプリ・デジタルツールの活用
最近では、デジタル終活を支援するアプリやサービスも登場しています。これらを活用することで、資産情報やメッセージをデジタルで管理・共有できます。
2025年時点では、以下のようなサービスが代表的です。
①「わが家ノート」(三菱UFJ信託銀行)
資産情報や家族へのメッセージを記録し、死亡時や認知症診断後に家族へ自動的に開示する設定が可能なサービスです。信託銀行が提供しているため、信頼性が高いのが特徴です。
②「楽クラライフノート」(NTTファイナンス)
銀行口座や各種支払い情報を一元管理できるため、結果的にサブスクリプション契約の整理にも役立つサービスです。家族に引き継ぐことができます。
💡 終活アプリは「デジタルの住所録+金庫」
終活アプリは、デジタル版の「住所録と金庫を組み合わせたもの」です。大切な情報(銀行口座、パスワード、メッセージ)を一か所にまとめて保管し、必要なときに家族が見られるようにします。紙のノートと違い、紛失の心配が少なく、いつでも更新できるのが利点です。
これらのアプリは、パスワード管理ノートのデジタル版として活用できます。ただし、アプリ自体のパスワードを家族に伝えておくことを忘れないでください。
【重要】サブスクリプション契約の整理
デジタル終活において、特に優先して整理すべき項目が、「サブスクリプション契約」です。
サブスクとは、毎月定額を支払って利用するサービスのことです。動画配信(Netflixなど)、音楽配信(Spotify等)、新聞電子版、クラウドストレージ(写真の保管場所)などがあります。
💡 サブスクリプションは「自動引き落としの定期購読」
サブスクリプション(略して「サブスク」)は、新聞の定期購読のようなものです。毎月決まった金額が自動的に銀行口座やクレジットカードから引き落とされます。新聞と違うのは、紙が届かないため「契約していることを忘れやすい」点です。解約手続きをしない限り、クレジットカードや口座の利用停止などが行われるまで長期間引き落としが続く可能性があります。
⚠️ サブスクリプションの罠
「アプリを削除したから解約できた」と思っていても、実際には契約が続いている場合があります。アプリの削除と契約の解約は別の操作です。解約手続きをしない限り、クレジットカードの有効期限切れや口座解約、カード会社側の与信制限などで支払いが止まるまで、長期間引き落としが続く可能性があります。
サブスクリプション契約のリスト化
以下の手順で、現在契約中のサブスクリプションを確認し、リスト化しましょう:
iPhoneの場合:
Androidの場合:
確認したサービスを、パスワード管理ノートや終活アプリに記録しておきましょう。
たとえば:
- Netflix:メールアドレス 〇〇@example.com
- 楽天新聞:楽天会員ID 〇〇〇〇
ネット銀行・証券・暗号資産の相続漏れを防ぐ
サブスクリプションと並んで重要なのが、「ネット金融資産」の整理です。
ネット銀行や証券口座は、紙の通帳がなく郵便物も少ないことが多いため、遺族がその存在に気づきにくく、「資産の相続漏れ」が発生する可能性があります。
💡 ネット銀行は「見えない貸金庫」
ネット銀行は、見えない貸金庫のようなものです。従来の銀行は通帳があるため、家族が「この銀行に口座がある」と気づけますが、ネット銀行は紙の通帳がないため、家族が存在を知らないと見つかりにくくなります。まるで、誰も知らない場所に隠された宝物のように、相続されないまま眠り続けてしまう可能性があります。
リスト化すべき金融資産
以下のような金融資産を利用している場合は、必ずリスト化してください:
- ネット銀行(楽天銀行、PayPay銀行、住信SBIネット銀行等)
- 証券口座(SBI証券、楽天証券、マネックス証券等)
- 暗号資産(仮想通貨)の取引所アカウント
- 電子マネー(Suica、PASMO、PayPay、楽天ペイ等)の残高
- ポイント(楽天ポイント、Tポイント、dポイント等)
ポイントや電子マネーは、サービスによって相続できる場合とできない場合があります。多くのサービスでは「死亡時に失効し、相続不可」と定めているため、必ず各サービスの利用規約を確認してください。
リストには、金融機関名、口座番号、ログインID、パスワードを記載し、パスワード管理ノートや終活アプリに保管してください。
⚠️ 暗号資産(仮想通貨)の注意
暗号資産(ビットコイン等)には、自己管理型ウォレットと取引所預かりの2種類があります。自己管理型ウォレットでは、パスワード(秘密鍵)を失うと永遠に取り出せなくなります。一方、取引所に預けている暗号資産は、相続手続きを通じて払い出せる場合があります。いずれの場合も、ログイン情報や秘密鍵を必ず記録してください。暗号資産は相続税の対象にもなりますので、税理士等の専門家に相談することをおすすめします。
専門サービス・業者の利用
「自分で管理するのが難しい」「家族に任せるのが不安」という場合は、専門のサービスや業者に依頼する方法もあります。
①デジタル遺品整理・復旧サービス
パスワードがわからずスマホやパソコンが開けない場合、一部の端末や状況では、専門業者に依頼してデータ抽出を試みられる場合もあります。
ただし、以下の点に注意が必要です:
- 費用が高額:内容によって数万円〜数十万円程度、場合によってはそれ以上かかることもあります。最新の料金は各社のサイトで確認が必要です。
- 最新機種は解除困難:特にiPhoneやAndroidの最新機種は、技術的に解除できないことも多く、業者でも対応できない場合があります
- 最終手段として考える:生前にパスワードを残しておくことが最善です
②死後事務委任契約
弁護士や司法書士などの専門家と契約し、死後にSNSアカウントの削除やパソコンの処分などを代行してもらう方法です。
法的な守秘義務があるため、家族に見られたくないデータの処分に適しています。
ただし、契約費用がかかるため、事前に見積もりを取って検討しましょう。
③生存確認・通知サービス
「デジタルキーパー」のように、定期的なメールへの返信がない場合(死亡したとみなされる場合)に、あらかじめ登録しておいたスマホやパソコンのログイン情報を指定した相手に自動通知するサービスもあります。
💡 生存確認サービスは「自動的に開く金庫」
生存確認サービスは、一定期間開けないと自動的に開く金庫のようなものです。生きている間は定期的に「元気です」と合図(メールへの返信)を送ることで、金庫は閉じたままです。しかし、合図が途絶えると、自動的に金庫が開き、中身(パスワード情報)が家族に届きます。
これらの専門サービスは費用がかかるため、まずは「スマホのスペアキー」や「パスワード管理ノート」などの基本的な方法を試してから、必要に応じて検討しましょう。
今日から始めるデジタル終活のステップ
ここまで様々な方法をご紹介しましたが、「何から始めればいいかわからない」という方も多いと思います。そこで、優先順位の高い順に、今日から始められるステップをまとめました。
すべてを一度にやる必要はありません。まずはステップ1(スマホのパスワードを紙に書く)だけでも実行してください。これだけで、家族が困るリスクを大幅に減らすことができます。
デジタル終活チェックリスト
- スマホのパスワードを紙に書いて、修正テープで隠して保管した
- サブスクリプション契約をリスト化し、使っていないサービスは解約した
- ネット銀行・証券口座をリスト化した
- 暗号資産(仮想通貨)のログイン情報や秘密鍵を記録した
- パスワード管理ノートに重要なIDとパスワードを記入した
- OS標準の継承機能(Apple「故人アカウント管理連絡先」、Google「アカウント無効化管理ツール」等)を設定した
- FacebookやInstagramの「追悼アカウント管理人」を指名した
- 終活アプリ(わが家ノート、楽クラライフノート等)を活用している
- 家族に「万が一のときはこのノートを見て」と伝えた
- 見られたくないデータを整理・削除した
もし一人で設定するのが不安な場合は、お近くのパソコン教室で講師に相談するのも良いでしょう。教室では、講師が隣でサポートしながら安心して進められます。
まとめ:完璧を目指さなくていい、今日一歩から
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
「やることが多いな」と感じられたかもしれません。でも、デジタル終活に「完璧」はありません。
この記事では、家族を困らせないデジタル終活について、初心者の方にもわかりやすく解説しました:
- デジタル遺品とは:スマホやパソコンのデータ、SNSアカウント、サブスクリプション契約、ネット銀行の口座、暗号資産など、デジタル形式で残る情報のこと
パスワードがわからないと家族が開けられず、相続漏れや無駄な支払いが続くトラブルが発生します。
- 最優先の対策:スマホのパスワードを紙に書き、修正テープで隠して保管する「スマホのスペアキー」
これが最も確実で効果的な方法です。通帳や実印と一緒に保管し、家族に場所を伝えましょう。
- パスワード管理ノートの活用:メール、SNS、ネット銀行などのIDとパスワードを整理して記録
市販のノートを使い、1冊にまとめることで家族が探しやすくなります。
- OS標準機能の設定:Apple「故人アカウント管理連絡先」、Google「アカウント無効化管理ツール」、Facebook「追悼アカウント」等が提供する死後の継承機能を活用
生前に設定しておくことで、家族が安全にデータにアクセスできます。
- 終活アプリの活用:「わが家ノート」「楽クラライフノート」などのデジタルツールで資産情報を管理
紙のノートと併用することで、より確実に情報を引き継げます。
- サブスクリプション契約の整理:契約中のサービスをリスト化し、死後も引き落としが続かないよう対策
アプリを削除しただけでは解約にならないため、契約状況を確認しましょう。
- ネット金融資産のリスト化:ネット銀行、証券、暗号資産などの存在を家族に伝える
紙の通帳がなく郵便物も少ないため、リスト化しないと相続漏れが発生しやすくなります。暗号資産は特に注意が必要です。
- 専門サービスの利用:デジタル遺品整理業者、死後事務委任契約、生存確認サービス等も選択肢
ただし費用がかかり、特に最新スマホの解除は技術的に困難な場合が多いため、まずは基本的な方法から始めましょう。
まずは、「スマホのパスワードを紙に書いて、修正テープを貼る」。
明日やることは、たったこれだけで十分です。
この1分の作業が、将来、あなたの大切な家族を救う「お守り」になります。
💡 デジタル終活は「最後のラブレター」
デジタル終活は、単なる整理整頓ではありません。残される家族が困らないように、笑顔で思い出を振り返られるようにするための、あなたから家族への「最後のラブレター」です。愛する人への思いやりを、小さな準備という形で残しませんか?
もし一人で進めるのが不安な場合は、お近くのパソコン教室で「デジタル終活講座」を受講するのもおすすめです。講師が隣でサポートしながら、一緒に整理を進められます。
さあ、まずは手元のメモ用紙にパスワードを書くことから、始めてみませんか?
家族への温かい思いやりの第一歩を、今日から踏み出しましょう。

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