「今月、スマホの請求額がいつもより高い気がする……」 「Googleから値上げのメールが届いて、どうすればいいか分からない」 そんなお悩みをお持ちではありませんか? 実は、GoogleフォトやGmailなどのデータを保存する有料サービス「Google Oneの料金が、2025年3月より段階的に値上げ…
「ずっと使っているガラケー、いつまで使えるの?」
「実家の親がまだ古い携帯を使っているけれど、急いで変えるべき?」
そんな不安をお持ちではありませんか? 長年親しまれてきたNTTドコモの「FOMA(フォーマ)」サービスですが、2026年3月31日をもって終了することが決定しています。この日を過ぎると、ドコモのFOMA回線を利用しているガラケー(フィーチャーフォン)や一部の古いスマートフォンでは、通話やメールなどの通信サービスが原則として利用できなくなってしまいます。
「まだ先の話」と思っていると、直前になってショップが混雑したり、希望の機種が手に入らなくなったりする可能性があります。何より、早めにスマートフォンに慣れておくことで、LINEでの家族連絡や防災情報の取得など、生活がより便利で安心なものになります。
この記事では、携帯電話やシニア向けサポートに詳しい筆者が、FOMA終了の詳細から、失敗しないスマホへの乗り換え手順、シニアに優しい機種選びまでを丁寧に解説します。
💡 FOMAは「昔の電話回線」のような存在
昔、各家庭に固定電話があったように、かつてのスマートフォンは「3G(FOMA)」という回線を使っていました。今は高速な「4G」や「5G」に切り替わっています。つまり、FOMAサービスの終了は、「昔の技術から新しい技術への世代交代」なのです。ガラケーはその最後の使い手ですが、この世代交代に伴い、サービス提供が終了してしまうということになります。
⚠️ 重要:2026年3月31日のタイムリミット
ドコモのFOMA(3G)は2026年3月31日をもってサービスが終了します。この日以降、ドコモのFOMA契約のままでは音声通話やSMS、パケット通信などの3Gサービスは利用できなくなります。防災情報の取得や緊急時の通報もできなくなるため、安全面からも早めの乗り換えをお勧めします。
ドコモFOMA終了とは何か(基本情報)
まずは、「いつ」「なぜ」使えなくなるのか、基本的な情報を整理しましょう。
終了日は2026年3月31日
NTTドコモが提供する第3世代移動通信方式(3G)サービス「FOMA」および「iモード」は、2026年3月31日にドコモの3Gサービスが終了します。2001年にスタートし、約25年にわたって日本の携帯電話を支えてきたサービスですが、この日をもってドコモのFOMA向けサービス提供が停止されます。FOMA終了日や対応機種などの公式情報はドコモ公式サイトのFOMA・iモードサービス終了案内ページで確認できます。
FOMAとは何か
「FOMA(フォーマ)」とは、NTTドコモの3G(第3世代)通信サービスの名称です。現在のスマートフォンで主流となっている「4G(LTE)」や「5G」の一つ前の世代にあたります。昔ながらの「ガラケー」の多くや、初期のスマートフォン、一部の3G対応スマートフォンがこのFOMA回線を使用しています。
なぜドコモは3Gを終了するのか
まだ使えるのに、なぜ終了するのでしょうか? 主な理由は以下の通りです:
3G終了の主な理由
- 新しい通信への移行:多くの利用者が高速な4Gや5Gへ移行しており、3Gの利用者が減少しているため
- 電波の有効活用:限りある「電波(周波数帯)」を、より高速で大容量な通信ができる4Gや5Gに割り当てることで、通信品質を向上させるため
これは、大手キャリア各社が3Gサービスを順次終了し、4G・5Gに周波数を転換している流れです。auは2022年3月末に3G(CDMA 1X WIN)サービスを終了済みです。ソフトバンクは2024年4月15日(石川県は2024年7月31日)に3Gサービスを終了しています。
ガラケー・3G携帯の何が使えなくなるか
2026年4月1日以降、ドコモのFOMA回線を利用しているまま、あるいは3G専用の端末を使っていると、以下のことが起こります。
📵 電話がかけられなくなる
音声通話ができなくなります。家族や友人への電話はもちろん、110番や119番といった緊急通報もできなくなるため、防犯・防災の観点からも非常に危険です。
📧 メール・SMSが送受信できなくなる
「iモードメール(@docomo.ne.jp)」や、電話番号でメッセージを送る「SMS(ショートメッセージサービス)」も利用できなくなります。iモードサービス自体が終了するため、iモードサイトの閲覧もできません。
🌐 インターネット接続ができなくなる
地図を見たり、ニュースを確認したりといったインターネット通信も、ドコモのFOMA回線では一切利用できなくなります。
自分のスマホが対応しているか確認する方法
「私の携帯は大丈夫?」と心配な方は、以下の方法で確認しましょう。
ドコモ公式サイトで対応機種を確認
ドコモの公式サイトには「FOMAサービス終了の影響を受ける機種」の一覧が掲載されています。型番(例:F-01E、P-01Hなど)を確認して照らし合わせてみてください。
現在の携帯の世代を確認する方法
3G機種かどうかを判定するポイント
- 画面の表示:携帯電話の画面上部に「3G」や「H」と表示されている場合、または「4G」「LTE」「VoLTE」という表示が出ない場合は、3G専用機の可能性があります
- VoLTE(ボルテ)非対応:一見スマホや4G対応携帯に見えても、音声通話に3G回線を使う「VoLTE非対応機種」の場合、通話ができなくなります
- SIMカード:携帯電話に入っているSIMカードを確認し、「FOMA」と記載されている場合は交換が必要です
ガラケーからスマートフォンへの乗り換え手順
乗り換えは決して難しくありません。以下の3ステップで進めましょう。
ステップ1:ドコモショップ・家電量販店での機種変更手続き
シニアの方や初心者の方は、対面でサポートを受けられるドコモショップや家電量販店での手続きがおすすめです。
ショップ来店のポイント
- 来店予約:混雑を避けるため、電話やウェブで来店予約をしましょう
- 相談:「FOMA終了に伴う機種変更をしたい」と伝えれば、スタッフが適切なプランや機種を案内してくれます
ステップ2:データ・電話帳の移行準備
ショップに行く前に、大切なデータ(電話帳や写真)をバックアップしておきましょう。
データ移行の方法
- SDカード:ガラケーにmicroSDカードを入れ、データをコピーする方法が一般的です
- 店頭サポート:ドコモショップでは、データ移行をサポートしてくれる機器(ドコピー)やサービス(一部有料)もあります
ステップ3:初期設定(電話・メール・LINEの設定)
新しいスマホを受け取ったら、初期設定を行います。Googleアカウント(Androidの場合)やApple ID(iPhoneの場合)の設定が必要です。ショップで設定サポート(有料の場合あり)を依頼するか、ご家族と一緒に設定しましょう。
シニア・初心者向けの機種選びガイド
「スマホは難しそう…」という方のために、選び方のポイントをご紹介します。
スマートフォン選びで重視すべきポイント
機種選択の重要なチェックポイント
- 画面サイズ:文字が大きく見やすいものを選びましょう
- 操作のシンプルさ:「電話」「メール」「ホーム」などのボタンが分かりやすい機種が安心です
- サポート機能:操作に迷った時にボタン一つでサポートセンターに繋がる機能などがあると便利です
Android vs iPhone どちらがシニア向け?
Android(らくらくスマートフォンなど)
おすすめ度:◎
ガラケーに近い操作感の機種が多く、初めての方におすすめです。文字やアイコンを大きく表示する「かんたんモード」を搭載した機種も豊富です。
iPhone
おすすめ度:◎
家族(子供や孫)がiPhoneを使っている場合、操作を教えやすいというメリットがあります。また、直感的に操作できる点も魅力です。
おすすめの機種例
1. らくらくスマートフォンシリーズ(F-42A、F-52Bなど)
文字が大きく、ボタンを押した感触があるなど、ガラケーからの移行者に特化した設計です。ドコモで取扱いのあった高齢者・初心者向けモデルとして高い人気があります。※最新の在庫状況や後継モデルについては、必ずドコモ公式サイトやショップで確認してください。
2. arrows We / ケータイ
シンプルモードがあり、頑丈で水洗いやアルコール除菌も可能な機種が多く、衛生面でも安心です。見た目もガラケーに近く、最初のスマホに向いています。
3. iPhone SE(第3世代)
ホームボタンがあり、指紋認証が使えるため、マスクをしていてもロック解除が簡単です。Appleのサポートも手厚く、家族がiPhoneユーザーなら相談しやすいメリットがあります。
料金プランの見直しポイント
FOMAや3G回線からスマホへ移行する方向けに、期間限定の割引プランやキャンペーン(例:「はじめてスマホプラン」等)が設けられている場合があります。具体的な名称や条件は時期によって変わるため、最新の料金プラン・キャンペーンについては必ずドコモ公式サイトで確認してください。通話メインの方、LINEやインターネットを少し使いたい方など、利用状況に合わせて最適なプランを選びましょう。
スマートフォン乗り換え後の初期設定(シニア向け詳細)
スマホに変えたら、まずはこれだけ設定しておきましょう。
電話帳・アドレス帳の移行方法
ガラケーのSDカードに保存した電話帳データを、新しいスマホに読み込みます。
メールアドレス・SMS設定の引き継ぎ
ドコモメール
設定により、ガラケー時代のメールアドレス(@docomo.ne.jp)をそのままスマホでも使えます。dアカウントの設定が必要です。
SMS
電話番号で送受信するため、特別な設定なしで「メッセージ」アプリから利用できます。
LINEのインストール・友達追加
家族との連絡に便利なLINEを始めましょう。
よく使う連絡先の登録・設定
ホーム画面に、家族やよく電話する相手の「短縮ダイヤル(ショートカット)」アイコンを作っておくと、ワンタップで電話がかけられ、ガラケーの短縮ボタンのように使えます。
よくある質問と答え
Q. ガラケーと同じ電話番号は使える?
A. はい、使えます。機種変更の手続きを行えば、同じ090や080の番号をそのままスマートフォンで利用できます。
Q. ガラケーのメールアドレスはスマホで使える?
A. はい、使えます。「iモードメール」は終了しますが、同じアドレスを「ドコモメール」としてスマホ引き継ぐことができます(設定が必要です)。
Q. 乗り換え費用(機種代・手数料)はいくら?
A.機種代金は選ぶモデルによりますが、FOMAからの移行者向けに端末割引キャンペーンが行われていることがあります。事務手数料については、ドコモオンラインショップでは事務手数料が無料になる手続きが用意されている場合があります。一方、店頭手続きでは3,300~3,850円(税込)の事務手数料がかかるのが一般的です。ただし、いずれも適用条件や金額は変更される可能性があるため、最新情報を公式サイトで確認してください。
Q. ドコモショップで乗り換え手続きしてくれる?
A. はい、してくれます。データ移行や初期設定のサポート(一部有料)も行っています。事前に来店予約をしてから行くことを強くお勧めします。操作に不安がある方は、ドコモスマホ教室でスマートフォンの基本操作を学ぶこともできます(一部講座は有料)。
期限までの乗り換えスケジュール
2026年3月末の終了ですが、直前は窓口が大変混み合います。余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
~2025年中
親御さんと話し合い、機種の候補を検討する。
2025年後半
実際にショップへ行き、実機を触ってみる。
2025年冬~2026年初頭
機種変更手続き完了。操作に慣れる期間を確保。
乗り換え前のチェックリスト
今日から2026年3月31日までにやるべきことをリストにしました。
FOMA終了前のやることリスト
- □ 現状確認:自分の携帯がFOMA(3G)か、4G/5Gかを確認する
- □ 家族会議:親の携帯を確認し、乗り換えの必要性を話し合う
- □ データ整理:不要なメールや写真を削除し、必要なデータをSDカード等にバックアップする
- □ 機種選定:「らくらくスマホ」か「iPhone」かなど、希望の機種を決める
- □ 来店予約:ドコモショップの予約を取る
- □ ID・パスワード:暗証番号(ネットワーク暗証番号)を確認しておく
パソコン教室・携帯ショップの乗り換えサポートサービス
「家族に教わるのは喧嘩になりそう…」という場合は、プロに頼るのも手です。
ドコモスマホ教室
ドコモショップで開催されているスマホ操作講座です。基本操作などの一部講座は無料で、LINEなど一部の講座は有料(2,200~3,300円程度)の場合があります。実際の内容や料金は店舗や時期により異なるため、受講前に最新情報を公式ページや店舗で確認してください。
パソコン教室
民間のパソコン教室でも、シニア向けのスマホ講座を開講しているところが増えています。個別指導で手厚くサポートしてくれます。
まとめ:今すぐ実行すべきアクション
ドコモのFOMA(3G)は2026年3月31日に完全に終了します。「まだ使えるから」と先延ばしにしていると、ある日突然電話が繋がらなくなるリスクがあります。
今すぐ実行すべきアクション
- ご自身の、またはご両親の携帯電話の画面を見て「3G」表示になっていないか確認する
- 「FOMA終了のお知らせ」ハガキが届いていないか確認する
- 不安があれば、ドコモショップに「相談」の予約を入れる
スマートフォンへの乗り換えは、単なる機器の変更ではなく、LINEでのビデオ通話や、災害時の情報収集など、新しい「安心」と「楽しみ」を手に入れるチャンスでもあります。期限ギリギリになって慌てないよう、ぜひ今のうちから準備を始めてください。








