Windows 11最新アップデート「KB5055627」の要点まとめ

Windows 11の最新プレビュー更新プログラム「KB5055627」について、一般ユーザーの視点から重要なポイントをわかりやすくまとめました。

このアップデートの基本情報

• 対象OS: Windows 11バージョン24H2のみ
• リリース日: 2025年4月25日
• 種類: オプションの非セキュリティ更新（プレビュー版）
• アップデート方法: Windows Updateで「更新プログラムのチェック」→「ダウンロードしてインストール」を選択

注目の新機能

1. 「Recall（リコール）」機能

「あのファイル、どこにあったっけ？」という悩みを解決する新機能です。PC上での作業内容を定期的にスナップショットとして記録し、あとから自然な言葉で検索できます。

• 例えば「先週見た青い背景の資料」のような表現で検索可能
• プライバシー保護のため、利用にはユーザーの明示的な許可とWindows Helloでの認証が必要
• 注意点: Copilot+ PC（高性能NPU搭載モデル）でのみ利用可能

2. 「Click to Do（クリックで実行）」機能

画面上の任意の要素を選択して、コンテキストに応じたアクションをすぐに実行できる機能です。

• 起動方法: Windowsキー + マウスクリック（または Win + Q）
• 例: 画像を選択して背景を自動削除、オブジェクトを消去など
• こちらもCopilot+ PCでのみ利用可能

3. 強化された検索機能

Windows全体の検索が賢くなり、ファイル名だけでなく内容や目的で探せるようになりました。

• 設定アプリで「テーマを変更」と検索するだけで関連設定にアクセス可能
• ファイルエクスプローラーでも自然な言葉での検索に対応
• Copilot+ PCではオフラインでも高性能な検索が可能に

便利になったポイント

• スマホ連携の強化: スタートメニューから直接スマホの通話・メッセージ・写真にアクセス可能に
• ファイルエクスプローラーの改善: OneDriveやMicrosoft 365のファイルへのアクセスが向上
• アクセシビリティ向上: ナレーター機能が強化され、読み上げ内容の確認やテキストコピーが簡単に
• Windows Update: 更新時に「オフラインになる推定時間」が表示されるようになり、計画が立てやすく

修正された主な不具合

• スリープ後にインターネット接続が切れる問題
• 一部環境での青画面エラー(0x18B)の解消
• マルチディスプレイ切替(Win+P)が2回押さないと反応しない問題の修正
• 大きなテキストサイズ設定時にスタートメニューのボタンが表示されない問題を修正
• Thunderbolt接続の外部GPUが認識されないケースを改善

気をつけるべき点

• 大容量アップデート: パッケージサイズが4GB超と大きいので、ダウンロードに時間がかかります
• 新機能の制限: RecallやClick to Doなどの目玉機能は、Copilot+ PC専用です（通常のPCでは使えません）
• 既知の問題:
  • ARM版WindowsでRobloxがMicrosoft Storeからダウンロードできない（公式サイトから直接ダウンロードで回避可能）
  • 一部のLenovoデバイスでBluetoothが無効になる報告あり

今すぐ更新すべき？

一般ユーザーへの推奨:

• Copilot+ PCをお持ちで新機能を試したい方は、ぜひインストールしてみましょう
• それ以外の方は、5月の正式更新（パッチチューズデー）を待つのが無難です
• 重要な作業前のインストールは避け、余裕がある時に行うことをおすすめします

このプレビュー更新は、Microsoftが目指すAI機能統合の方向性を示す重要なマイルストーンです。特にCopilot+ PCユーザーにとっては、生産性向上につながる可能性がある一方で、通常のPCユーザーにとっては、バグ修正が主な恩恵となります。

コウ

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