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パソコンで重要な「バックアップ」とは何か?その目的とは?
- 公開日:2022/4/23
- 最終更新日:
- パソコン基礎知識

パソコンを使っていると、「バックアップ」という言葉をよく耳にしますよね。でも、バックアップって具体的に何のこと?なぜ必要なの?と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、パソコン初心者の方にもわかりやすく、バックアップの目的、重要性、具体的な方法、おすすめの保存先、さらにはバックアップの種類まで、徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたの大切なデータを守るための知識が身につき、安心してパソコンを使えるようになるでしょう!
バックアップとは?簡単に言うと「データのコピー」
バックアップとは、簡単に言うと、パソコンに保存されている大切なデータ(写真、動画、文書など)のコピーを、別の場所に保存しておくことです。パソコンは精密機器なので、いつ故障したり、ウイルスに感染したりするかわかりません。そんなとき、バックアップがあれば、元のデータを復元することができます。つまり、バックアップはデータの保険のようなものなのです。
例えば、以下のような表現がよく使われます。
- パソコンに保存してあるデータをパソコン以外の外部機器に保存しておく
- バックアップは1箇所ではなく2箇所もしくは3箇所に取っておくのが望ましい
データの保存先が1箇所だけだと、その機器が故障したり、紛失したりした場合、データが失われてしまいます。そのため、複数の保存先を用意しておくことが重要です。これが「バックアップを取る」という意味になります。
なぜバックアップが必要なの?
バックアップが必要な理由は、主に以下の3つです。
- パソコンの故障や誤操作によるデータ消失を防ぐため: パソコンは精密機器なので、突然故障することがあります。また、操作ミスでうっかりデータを消してしまうこともあるでしょう。
- ウイルス感染によるデータ消失・データ破壊を防ぐため: パソコンがウイルスに感染すると、データが消えたり、壊されたり、暗号化されて開けなくなったりする危険性があります。
- 災害など、予期せぬ事態からデータを守るため: 地震や火災などの災害でパソコンが壊れてしまった場合でも、バックアップがあればデータを守ることができます。
パソコンを使っていると、思わぬトラブルによってデータが失われてしまうことがあります。突然電源が落ちたり、故障したり、誤ってデータを削除したり、ウイルスに感染したり…。そのような場合、保存されていないデータはすべて失われてしまいます。しかし、バックアップを取っておけば、データをすべて失うという最悪の事態を回避でき、元の状態に復元できるのです。
バックアップに使用される主な保存先(外部機器)5選
バックアップの保存先には、様々な種類があります。ここでは、代表的な5つの方法を紹介します。
- 外付けHDD(ハードディスクドライブ): パソコンに接続して使う、大容量のデータ保存装置です。容量が大きく、価格も比較的安いため、最もよく使われているバックアップ方法です。大量のデータをまとめてバックアップしたい場合におすすめです。
- 外付けSSD(ソリッドステートドライブ): HDDと同じく、パソコンに接続して使う保存装置です。HDDよりもデータの読み書きが速く、衝撃にも強いというメリットがあります。ただし、HDDに比べて価格は高めです。
- USBメモリ: 小型で持ち運びに便利な保存装置です。少量のデータを手軽にバックアップしたい場合におすすめです。ただし、容量は小さめで、紛失のリスクもあります。
- CD/DVD/BD(ブルーレイディスク): 光学ディスクにデータを書き込んで保存する方法です。写真や動画などのデータを、比較的安価で長期間保存したい場合におすすめです。ただし、データの書き込みに専用のドライブが必要で、データの読み書きに時間がかかるというデメリットがあります。
- クラウドサービス: インターネット上にデータを保存するサービスです。インターネット環境があればどこからでもデータにアクセスでき、機器の管理も不要というメリットがあります。代表的なサービスとしては、Google ドライブ、iCloud、Dropbox、OneDriveなどがあります。ただし、無料プランでは容量に制限があり、大容量を保存する場合は有料プランへの加入が必要になる場合があります。
バックアップ先の選び方 – 3つのポイント
バックアップ先を選ぶ際には、以下の3つのポイントに注意しましょう。
- 保存容量: バックアップしたいデータの容量に合わせて、十分な容量を持つ保存先を選びましょう。
- コスト: 保存先によって、価格が大きく異なります。予算に合わせて選びましょう。
- 保存期間: 長期保存に向いているものと、そうでないものがあります。目的に合わせて選びましょう。
おすすめのバックアップ先 トップ3
ここでは、特におすすめのバックアップ先を3つ紹介します。
- CD/DVD/BD: 写真や動画など、低コストで比較的長期間保存したいデータにおすすめです。
- クラウドサービス: 管理の手間を省きたい方におすすめです。インターネット環境があればどこからでもアクセスできる利便性も魅力です。
- 外付けHDD: 大量のデータをまとめてバックアップしたい方におすすめです。大容量でコストパフォーマンスに優れています。
バックアップすべきデータとは? – 「失うと困るもの」
バックアップを取るべきデータは、一言で言うと「失うと困るデータ」です。具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- 写真・動画・音楽: 思い出の写真や動画、お気に入りの音楽など、二度と手に入らない可能性のあるデータ。
- 自分で作成したファイル: 文書、表計算、プレゼンテーション資料など、時間と労力をかけて作成したデータ。
- メールのデータ: 大切な人とのやり取りや、重要な情報が含まれているメール。
- 顧客データ: 顧客の氏名、住所、連絡先などの情報。(ビジネスで特に重要)
- 機密データ: 会社の内部情報や、外部に漏れてはいけない情報。(ビジネスで特に重要)
- 契約書などの重要データ: 契約書、請求書、領収書などの重要な書類。(ビジネスで特に重要)
- その他、ブラウザのブックマークや各種ソフトウェアの設定など
特に、二度と手に入らないようなデータは、必ずバックアップを取っておきましょう。例えば、家族や友人、恋人などと撮影した写真や動画、自分で作成した文書やプレゼン資料などが該当します。ビジネスにおいては、顧客データ、機密データ、契約書などの重要データは、会社の信頼や存続に関わるため、特に重要です。これらのデータを失うことは、金銭的な損失だけでなく、社会的信用の失墜にもつながりかねません。万が一に備えて、日頃からこまめにバックアップを取るようにしましょう。
バックアップの3つの方法
バックアップの方法には、主に以下の3種類があります。
- フルバックアップ: すべてのデータを毎回バックアップする方法です。最も確実な方法ですが、時間と容量を多く必要とします。
- 差分バックアップ: 初回はフルバックアップを行い、2回目以降は前回フルバックアップ時から変更・追加されたデータだけをバックアップする方法です。フルバックアップよりも時間と容量を節約できますが、復元する際には、初回のフルバックアップと全ての差分バックアップが必要となります。
- 増分バックアップ: 初回はフルバックアップを行い、2回目以降は前回バックアップ時から変更・追加されたデータだけをバックアップする方法です。差分バックアップよりもさらに時間と容量を節約できますが、復元する際には、初回のフルバックアップと全ての増分バックアップが必要となります。
確実性を重視するなら、定期的なフルバックアップがおすすめです。ただし、データの量が多い場合は、差分バックアップや増分バックアップを組み合わせることで、効率的にバックアップを行うことができます。
Windows10/11標準機能を使ったバックアップ方法
Windows10とWindows11には、標準でバックアップ機能が備わっています。ここでは、外付けHDDへバックアップを行う方法を説明します。この機能を使えば、特別なソフトウェアを用意しなくても、簡単にバックアップを取ることができます。
- 外付けHDDをパソコンに接続します。
- 「スタート」ボタンをクリックし、「設定」(歯車のアイコン)を選択します。
- 「更新とセキュリティ」を選択します。(Windows10の場合。「システム」>「記憶域」>「バックアップオプション」でも可)
- 「バックアップ」を選択します。
- 「ファイル履歴を使用してバックアップ」がオフになっていることを確認します。
- 「ドライブの追加」をクリックし、接続した外付けHDDを選択します。
- 「ファイルを自動的にバックアップ」をオンにします。
- 「その他のオプション」をクリックすると、バックアップの頻度や対象フォルダーなどを設定できます。
※詳細な手順は、お使いのパソコンのバージョンや設定によって異なる場合があります。
バックアップのスケジューリングと自動化
バックアップを定期的に行うためには、スケジュール設定が重要です。
- スケジュール設定: Windowsのファイル履歴やバックアップソフトウェアでは、バックアップの頻度を「毎日」「毎週」「毎月」などから選ぶことができます。重要なデータを扱う場合は、毎日のバックアップを推奨します。
- 自動バックアップ: 手動でバックアップを取るのを忘れないように、自動化機能を活用しましょう。特に、毎日作業内容が更新される場合、自動バックアップによってデータの安全を確保できます。
バックアップのスケジューリングと自動化の手順
バックアップを定期的に行うためには、スケジュール設定が重要です。
- スケジュール設定:
Windowsのファイル履歴やバックアップソフトウェアでは、バックアップの頻度を「毎日」「毎週」「毎月」などから選ぶことができます。重要なデータを扱う場合は、毎日のバックアップを推奨します。
- スタートメニューから設定を開く
- タスクバーの「スタート」ボタンをクリックし、次に「設定」(歯車のアイコン)をクリックします。
- 更新とセキュリティに移動
- 設定メニューで「更新とセキュリティ」を選択します。
- バックアップセクション
- 左側のメニューから「バックアップ」を選択します。
- ファイル履歴の設定
- 「ファイル履歴を使用してバックアップ」をオンにします。このオプションが見つからない場合は、「ファイル履歴を追加」で新しいバックアップドライブを設定します。
- バックアップドライブの追加
- 「ドライブの追加」をクリックし、バックアップ先として使用する外付けHDDやネットワークドライブを選択します。
- バックアップの頻度設定
- 「その他のオプション」をクリックします。
- 「ファイルをバックアップする頻度を選択してください」のセクションで、バックアップの頻度を「毎日」「毎週」「毎月」などから選択します。
- 毎日 – 重要なデータを毎日更新する場合は、「毎日」を選び、バックアップの時間も設定できます。例えば、夜間に自動バックアップが行われるように「23:00」などに設定します。
- 毎週 – 特定の曜日にバックアップしたい場合は、「毎週」を選び、曜日と時間を設定します。
- 毎月 – 月一度のバックアップで良い場合は、「毎月」を選び、日にちと時間を設定します。
- 保存する期間
- 「保存する期間」も設定できます。古いバックアップを自動的に削除することで、ドライブの容量を節約できます。デフォルトは「永遠に保存される」ですが、必要に応じて「○日間保存する」を選択して期間を決めましょう。
- スタートメニューから設定を開く
- 自動バックアップ:
手動でバックアップを取るのを忘れないように、自動化機能を活用しましょう。特に、毎日作業内容が更新される場合、自動バックアップによってデータの安全を確保できます。
- バックアップを忘れないようにする
- 設定したスケジュールに従って、Windowsが自動的にバックアップを実行します。特に「毎日」バックアップを選んだ場合、設定した時間に自動的にバックアップが始まります。
- バックアップの範囲を設定
- 「その他のオプション」内で、「バックアップするフォルダーを選択する」をクリックすると、どのフォルダーをバックアップするか選択できます。デフォルトでは「ユーザーフォルダー」が含まれますが、必要に応じて追加したり削除したりできます。
- デバイスの接続確認
- 自動バックアップが正常に動作するためには、バックアップ先のデバイスが常に接続されている必要があります。外付けHDDなどを使用している場合は、電源が入っていて、PCに接続されていることを確認しましょう。
- バックアップを忘れないようにする
バックアップのテストと確認
バックアップが正しく機能しているかを確認するためのテストが重要です。
- バックアップデータの確認: 定期的にバックアップデータをチェックし、データが正しく保存されているか確認しましょう。重要なファイルがバックアップされているか、ファイルが壊れていないかをチェックします。
- 復元テスト: 実際にデータを復元するシミュレーションを行い、問題なく復元できるかをテストしましょう。特に、重要なデータをバックアップした直後や、大規模なバックアップを行った後に実施することが推奨されます。
バックアップソフトウェアの導入
Windowsの標準機能だけでなく、専用のバックアップソフトウェアを導入するメリットもあります。
- Acronis True Image: フルディスクイメージのバックアップ、クラウドへのバックアップ、増分バックアップなど、多機能なバックアップが可能です。
- Macrium Reflect: 無料版でも高機能なバックアップが可能で、特に大規模なディスクイメージバックアップに強いです。
- Backblaze: クラウドバックアップに特化したサービスで、設定さえすれば自動的にバックアップが行われます。容量無制限で、データのセキュリティも高く評価されています。
バックアップの安全性とプライバシー
バックアップを取る際には、データの安全性とプライバシーも考慮する必要があります。
- 暗号化: 特にクラウドバックアップでは、データが暗号化されているか確認しましょう。暗号化されていないデータは、第三者に盗まれるリスクがあります。
- プライバシー保護: 信頼できるサービスを選び、プライバシーポリシーを確認しましょう。特に、個人情報や機密情報のバックアップでは、データの取り扱いや共有に関するポリシーが重要です。
バックアップのメンテナンス
長期にわたってバックアップを利用するには、メンテナンスも必要です。
- 古いバックアップの整理: 古い、不要なバックアップデータは定期的に削除しましょう。容量の節約だけでなく、バックアップデータの管理も容易になります。
- バックアップデバイスの健康チェック: 外付けHDDやSSDの健康状態をチェックするツールを使用して、バックアップ先のデバイスが故障していないか確認しましょう。
まとめ:バックアップで安心のパソコンライフを!
バックアップは、パソコンを使う上で非常に重要です。データの保険と考え、必ず行うようにしましょう。この記事で紹介した内容を参考に、自分に合った方法でバックアップを取り、大切なデータを守ってください。定期的なバックアップで、安心・安全なパソコンライフを送りましょう!
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