【60歳からのパソコン教室】失敗しない選び方とシニアが学ぶべきこと

「60歳を過ぎてからパソコンなんて、今さら覚えられるだろうか…」「若い人に聞くのはちょっと恥ずかしいな」

そんな風に感じていませんか？実は、60歳以上のシニア層のパソコン学習は、今や珍しいことではありません。家族や友人との繋がりを深めたり、新しい趣味を見つけたり、デジタル化が進む社会でより便利に生活したりと、パソコンがあなたの世界を大きく広げてくれます。

この記事では、「60歳からパソコンを学ぶ」あなたへ、失敗しないパソコン教室の選び方を徹底解説します。シニア特有の動機や悩み、安心して学べる教室の具体的な工夫、そして本当に「今」学ぶべきことまで、具体的にご紹介。ぜひ最後まで読んで、パソコン学習への第一歩を踏み出すきっかけにしてください！

—

なぜ今、60歳からパソコンを学ぶのか？シニアの動機と悩み

60歳以上のシニアがパソコンを学ぶ動機は、日常生活の利便性向上や社会的つながりの維持、健康・趣味の充実が主な理由です。

1. パソコンを学ぶ動機：何に役立てたい？

シニアの多くは「外の世界とつながりたい」という思いから学び始め、具体的な目的がモチベーションを維持します。

• 孫や家族と連絡を取りたい: LINEやビデオ通話（Zoom）で孫の顔を見たい、介護中でも孤独を解消したいというニーズがあります。
• 自治会の資料を作りたい: 自治会の文書やカレンダー作成など、Wordを使って簡単な資料制作で地域貢献したいという方もいます。
• 旅行の計画を立てたい: インターネット検索や地図アプリでルート検索、観光情報を集めるなど、外出や旅行の楽しみを増やしたいという動機があります。
• オンラインバンキングを使いたい: 銀行アプリで振込や残高確認を行い、キャッシュレス化でより便利に生活したいという声も聞かれます。
• 新しい趣味を見つけたい: YouTubeで動画視聴を楽しんだり、ブログ作成、Facebookでの情報共有など、退職後の生活を充実させたいという目的があります。
• 健康管理をしたい: 健康アプリで歩数計測や血圧管理を行ったり、認知症予防として脳トレアプリを活用したりする方もいます。
• その他: 年賀状作成で「同級生に負けたくない」という思いや、写真整理、デジタル終活（写真データや遺産整理アプリの活用）に関心を持つ方もいます。「90歳で年賀状をPCで作り、達成感を得た」という声や、「若い頃の情報入手を今に活かしたい」という意欲的な声も聞かれます。（Xの一般的な声より）

これらの動機は、NTTドコモの2025年調査で「基礎から学びたい」「趣味やコミュニケーションに活かしたい」が60歳以上のトップ2に挙げられていることとも一致します。

2. パソコン学習の悩み：どんな不安や苦手意識がある？

一方で、パソコン学習には操作の難しさや心理的な不安もつきものです。60代の約3〜4割がデジタルデバイドを感じているという調査結果もあり、共通の悩みが多く見られます。

• 文字入力が苦手: キーボード入力や日本語変換がスムーズにいかず、タイピングで挫折してしまうケースがあります。
• マウス操作が苦手: クリックやドラッグがスムーズにいかず、パソコンの電源の入れ方からつまずいてしまうといった声も聞かれます。
• 覚えられるか不安: 「物忘れが多くて、せっかく習ってもすぐに忘れてしまう」「老眼で画面が見えにくい」といった、年齢による不安を感じる方もいます。
• 若い人に聞くのは恥ずかしい: 家族や友人など、身近な若い世代に尋ねることに抵抗を感じ、それがメンタルブロックになって学習を諦めてしまうケースも少なくありません。
• 変なサイトにアクセスしないか心配: 詐欺サイトやウイルス感染など、インターネット利用時のセキュリティに対する知識不足や不安を抱える方も多いです。
• その他: 「面倒くさい」「今さら学んでも意味があるのか」といった、学習への意欲そのものに関する悩みも聞かれます。「60代で老眼・物忘れが増え、ムリすると痛い目にあう」「パソコン苦手でループになる」といった率直な声もあります。（Xの一般的な声より）

—

【失敗しない】シニア向けパソコン教室の選び方と指導の工夫

シニアが安心して、楽しく、そして着実にパソコンスキルを身につけるためには、教室選びが非常に重要です。一般的なパソコン教室とは異なる、シニア向けならではの指導法や工夫がされているかを確認しましょう。

シニア向け教室の指導法・工夫と一般教室との違い

このように、シニア向けのパソコン教室は、一般の教室が「資格取得」や「仕事効率化」を重視するのに対し、「楽しさ」「継続性」「実生活への即時活用」を重視しています。これらの点を無料体験などで確認することが、失敗しない教室選びの鍵となります。

—

60代のシニアがパソコン教室で「本当に学ぶべきこと」

パソコンを学ぶ目的は人それぞれですが、60代のシニアの方々にとって特に役立ち、デジタルライフを豊かにする「学ぶべきこと」は以下の通りです。

1. 基礎操作の徹底習得

• 電源のオンオフと安全なシャットダウン: パソコンの基本中の基本であり、機器の寿命を保つためにも重要です。
• マウスとキーボードの使い方: 正しい持ち方や操作方法、文字入力の基礎（タッチタイピング練習を含む）は、その後の学習の土台となります。
• ファイルの保存と開き方: 作成した文書や写真データを整理し、必要な時に見つけられるようにするスキルは必須です。
• インターネットの閲覧と検索: ニュースのチェックや趣味の情報収集など、安全にインターネットを利用するための基礎を学びます。

2. 特に役立つアプリやサービス

日常生活や人との繋がりを豊かにするために、以下のアプリやサービスは優先的に学ぶことをおすすめします。

• LINE: 家族や友人とのメッセージ、無料通話、ビデオ通話は、スマホでもPCでも利用でき、コミュニケーションの中心となります。
• ビデオ通話（Zoomなど）: 離れた家族や友人と顔を見ながら話せるだけでなく、オンライン講座への参加など、活動の幅が広がります。
• 地図アプリ（Google Mapsなど）: 外出時の道案内や、公共交通機関の乗り換え検索など、行動範囲を広げ、安心感を与えてくれます。
• ネットショッピング（Amazonなど）: 自宅にいながら買い物ができる便利さを体験し、安全な利用方法を学びます。
• 写真の管理・編集: デジカメやスマホで撮った写真をパソコンに取り込み、整理したり、簡単な編集をしたりする方法を学びます。
• SNS（Facebook/Instagram）: 友人や趣味仲間と繋がったり、情報収集をしたりと、社会参加のツールとしても活用できます。
• デジタル終活の基礎: 大切な写真データの整理、オンラインアカウントの管理方法など、将来に備えるための基礎知識です。

3. WordとExcelの基礎（日常生活・地域貢献レベル）

仕事でバリバリ使うのではなく、日常生活や地域貢献に必要な基礎レベルを学ぶシニア層は2〜3割程度です。

• Word: 年賀状の作成、簡単な案内文や自治会資料の作成など、文書作成の基本を学びます。
• Excel: 家計簿や簡単な名簿作成など、表計算ソフトの基本的な使い方を学びます。

4. オンラインリテラシーとセキュリティ対策

安心してパソコンを使い続けるために、インターネットの危険から身を守る知識は非常に重要です。

• 詐欺サイトの見分け方: 怪しいURLの確認方法や、不審なメール・リンクを避ける方法を学びます。
• 個人情報の扱い方: パスワードの管理方法や、プライバシー設定の重要性を理解します。
• ウイルス対策: ウイルス対策ソフトの役割と、基本的なセキュリティ対策を学びます。

—

無料・割引制度も活用！シニア向けの公的支援とサポート

パソコン学習を始めるにあたり、費用が心配な方もいるでしょう。ハローワーク以外にも、シニア向けの無料・低価格講座や、様々なサポートが提供されています。

1. 地方自治体・公共施設が提供する無料講座

多くの自治体が、住民のデジタルスキル向上を目的とした無料のパソコン教室や相談会を実施しています。これらは総務省の「デジタル活用支援事業」に基づいていることが多いです。

• 板橋区「ICTサポートボランティア」: 無料でパソコンの基礎操作やアプリ活用を教えてくれる講座があります。
• 前橋市「こども支援課」関連のシニアデジタル支援: 無料相談会などを実施している場合があります。
• 西東京市公民館: 定期的に無料のパソコン講座を開催しています。
• 地域コミュニティ派遣型ボランティア: 自治体やNPOが、自宅へのボランティア派遣型サポートを提供している地域もあります。

2. NPO・市民団体による無料・低価格教室

地域密着型のNPOや市民団体も、シニア向けに特化した無料または低価格のパソコン教室を運営しています。

• 仙台シニアネットクラブ: 仙台市在住の60歳以上を対象に、電源の入れ方からアプリ活用までを無料で教えています。仙台シニアネットクラブ
• ニューメディア開発協会「シニア情報生活アドバイザー」: 養成講座のほか、無料相談会などを通じてシニアのデジタル活用をサポートしています。
• 視覚障害者IT講習会: 地域NPOが主催し、特定のニーズに合わせた無料講座を提供している例もあります。

3. 教室以外の学習サポート：家族・友人・ボランティア

パソコン教室に通う以外にも、身近なサポートを上手に活用しましょう。

• 家族や友人: 内閣府の調査では、「家族に教えてもらう」が最も多い学習方法です。もし身近に頼れる人がいれば、まずは簡単なことから教えてもらうと良いでしょう。「一緒に学ぶ」という提案をしてみるのも効果的です。
• 地域のITボランティア・相談会: 「パソコンボランティア」や「シニア情報生活アドバイザー相談会」など、無料で個別の疑問に答えてくれる場があります。自治体の公民館などで開催されるグループワーク形式の相談会も、仲間と交流しながら学べる良い機会です。東京ガス「みらいほ」（シニアボランティア情報）

—

まとめ：60歳からのパソコン学習で、もっと豊かな毎日を！

60歳からのパソコン学習は、決してハードルの高いものではありません。シニア向けのパソコン教室は、あなたの悩みやペースに寄り添い、「できない」を「できる」に変えるための様々な工夫が凝らされています。

本記事でご紹介した、パソコン教室選びのポイント（大文字教材、ゆっくりペース、質問しやすい雰囲気、生活密着型の題材など）を参考に、ぜひあなたにぴったりの教室を見つけてください。そして、基礎操作、コミュニケーションアプリ、セキュリティ対策といった「今」学ぶべきことを着実に身につけ、自信を持ってデジタルライフを楽しんでいきましょう。

多くの教室で無料体験レッスンが提供されています。まずは気軽に一歩踏み出し、パソコンがもたらす新しい「繋がり」や「楽しみ」を体験してみてはいかがでしょうか。あなたのパソコン学習を応援しています！

コウ

【初心者向け】近くのおすすめパソコン教室ナビならパソコンが初めての方でも安心！全国の初心者向けパソコン教室情報に加え、基本操作、Word・Excel、資格取得など、スキルアップに役立つ情報が満載！