Microsoft 365の基礎資格として知られていたMS-900(Microsoft 365 Fundamentals)は、Microsoft Learn上で廃止済みの資格として案内されています。
そのため、今からMS-900を新しく受ける前提ではなく、これからは取得済み資格をどう扱うか、そして代わりに何を学ぶかを考える段階に入っています。
- MS-900が廃止済みになった後の考え方
- 取得済みのMicrosoft 365 Fundamentalsは履歴書に書けるのか
- MS-900の代わりに学びやすい資格・学習ルート
- 初心者がMicrosoft 365、Office、Copilotを学ぶ順番
こんな方におすすめの記事です
- MS-900を受けようと思っていたが、廃止情報を見て迷っている方
- すでにMicrosoft 365 Certified: Fundamentalsを持っている方
- 履歴書や職務経歴書にMS-900を書いてよいか知りたい方
- MS-900の代わりに、AZ-900・MOS・Copilot学習のどれを選ぶか迷っている方
本記事では、MS-900廃止後の扱いを、取得済み資格・履歴書・代替学習ルートに分けて初心者向けに整理します。「もう意味がない」と決めつけず、学んだ内容をどう活かすかで考えましょう。
この記事は廃止後の情報として読んでください
過去の記事では「2026年3月31日までに受けるべきか」という視点が中心でしたが、2026年7月時点では廃止後の扱いを考える時期です。最新情報は必ずMicrosoft Learnの公式ページで確認してください。
MS-900は廃止済み?まず結論から整理
結論からいうと、Microsoft Learnの資格ページでは、Microsoft 365 Certified: Fundamentals は廃止済みとして案内されています。
MS-900は、Microsoft 365の基礎知識を確認する初心者向けの試験でした。対象範囲には、クラウドの概念、Microsoft 365アプリとサービス、セキュリティ、コンプライアンス、価格、ライセンス、サポートなどが含まれていました。
公式ページは、Microsoft 365 Certified: Fundamentals(Microsoft Learn)で確認できます。
資格廃止は「教科書が消える」ではなく「その試験の受付が終わる」イメージ
MS-900が廃止されたからといって、Microsoft 365の基礎知識が不要になるわけではありません。検定試験の受付が終わっても、その分野の知識は仕事で使われ続けます。大切なのは、資格名だけでなく、何を学んだかを説明できることです。
新規受験より、代替学習へ切り替える段階
廃止済み資格は、今から新しく取得する前提では考えにくくなります。これからMicrosoft 365やOffice関連を学びたい方は、MS-900にこだわるより、目的に合った別の学習ルートを選ぶ方が現実的です。
今後の考え方
- すでに取得済みなら、学習実績として活用する
- これから学ぶなら、AZ-900・MOS・Copilot学習などへ切り替える
- 履歴書では資格名だけでなく、学んだ内容も補足する
- Microsoft 365の基礎知識自体は今後も役立つ
取得済みのMS-900はどうなる?無効になるわけではない
すでにMS-900に合格し、Microsoft 365 Certified: Fundamentalsを取得している方は、「廃止されたなら履歴書に書けないのでは?」と不安になるかもしれません。
しかし、Microsoftの資格有効期限ポリシーでは、Fundamentals系のMicrosoft認定資格は失効しないと案内されています。また、廃止された資格やApplied Skillsについても、すでに取得済みであればMicrosoft Learnプロフィールのトランスクリプトに残ると説明されています。
有効期限の考え方は、Microsoft LearnのCredential expiration policiesで確認できます。
取得済みの人
取得実績として扱えます。履歴書や職務経歴書に書く場合は、資格名と取得年月に加えて、Microsoft 365の基礎を学んだことを説明できると伝わりやすくなります。
これから受けたい人
廃止後は新規取得を前提にしない方がよいです。Microsoft 365やOfficeスキルを学びたい場合は、MOS、AZ-900、Copilot学習などの代替ルートを検討しましょう。
「廃止済み=書いてはいけない」ではありません
廃止済み資格でも、取得した事実や学習内容は消えません。ただし、採用担当者や読み手が現在の資格制度を知らない場合もあるため、資格名だけでなく「Microsoft 365の基礎、クラウドサービス、ライセンス、セキュリティの基礎を学習」と補足すると伝わりやすくなります。
履歴書にMS-900を書くときの表記例
取得済みのMS-900を履歴書に書く場合は、資格名と取得年月をシンプルに記載すれば問題ありません。廃止済みであることをあえて強調する必要はありませんが、面接で聞かれた時に説明できるようにしておくと安心です。
履歴書の資格欄に書く例
記載例
- Microsoft 365 Certified: Fundamentals 取得(2025年○月)
- Microsoft Certified: Microsoft 365 Fundamentals 取得(2025年○月)
- MS-900: Microsoft 365 Fundamentals 合格(2025年○月)
企業や応募先によっては資格名だけでは内容が伝わりにくいことがあります。その場合は、職務経歴書や自己PR欄で、次のように補足するとよいでしょう。
補足説明の例
- Microsoft 365のクラウドサービス、ライセンス、セキュリティ、コンプライアンスの基礎を学習
- Microsoft 365 Apps、Teams、Exchange、SharePointなどの基本的な役割を理解
- クラウドサービスを使った業務効率化や情報共有の基礎を学習
面接で聞かれた時の答え方
面接で「この資格は廃止されたのでは?」と聞かれた場合は、次のように説明すると自然です。
回答例
「はい、現在は廃止済みの資格ですが、取得時点でMicrosoft 365の基礎、クラウドサービス、セキュリティ、ライセンスの基本を学習しました。現在はその知識を土台に、ExcelやMicrosoft 365 Copilotなど、実務で使うスキルも学習しています。」
このように伝えると、古い資格をただ並べているのではなく、学習を継続している印象になります。
MS-900で学べた内容は今後も役立つ
MS-900は廃止済みですが、試験範囲で扱われていた内容は、Microsoft 365を使う仕事では今後も役立ちます。
Microsoft Learnの学習ガイドでは、MS-900の評価対象として、クラウドの概念、Microsoft 365アプリとサービス、Microsoft 365のセキュリティ・コンプライアンス・プライバシー・信頼、価格・ライセンス・サポートなどが挙げられていました。
学習範囲の確認には、Study guide for Exam MS-900が参考になります。ただし、廃止済み試験の学習ガイドなので、新規受験対策ではなく、過去の学習範囲を確認する資料として見るのがよいでしょう。
MS-900で学んだ内容の活かし方
- Microsoft 365の全体像を説明できる
- Teams、SharePoint、Exchange、OneDriveの役割を理解できる
- クラウドサービスの基本的な考え方を説明できる
- セキュリティやコンプライアンスの入口を理解できる
- ライセンスやサポートの考え方を整理できる
資格そのものは廃止されても、Microsoft 365を使う会社は多いため、基礎知識は無駄になりません。
MS-900の代わりに何を学ぶ?目的別のおすすめルート
これからMicrosoft系のスキルを学ぶなら、MS-900に代わる学習ルートを目的別に選びましょう。
クラウド基礎を学びたい
AZ-900が候補です。Azureを中心に、クラウドの基本概念を学べます。
Office実務を証明したい
MOSが候補です。Word、Excel、PowerPointなどの操作スキルを証明しやすい資格です。
AI活用を学びたい
Microsoft 365 Copilot学習が候補です。Microsoft 365 Apps内でAIをどう使うかを学べます。
実践力を示したい
Microsoft Applied Skillsが候補です。実際の作業に近いラボ形式でスキルを示せる資格情報です。
代替ルート1:クラウド基礎ならAZ-900
MS-900の代わりにクラウドの基礎を広く学びたいなら、AZ-900: Microsoft Azure Fundamentalsが候補になります。
AZ-900は、クラウドの概念、Azureのコアサービス、Azureの管理とガバナンスなどを扱う初心者向け資格です。Microsoft 365に限定せず、クラウド全体の基礎を学びたい人に向いています。
公式情報は、Microsoft 認定: Azure Fundamentalsで確認できます。
AZ-900が向いている人
- クラウドの基本を体系的に学びたい
- Azureやクラウドサービスの入口を知りたい
- IT職・情シス・クラウド関連の学習を始めたい
- Microsoft 365だけでなく、クラウド全般に興味がある
一方で、WordやExcelの操作スキルを直接証明したい人には、AZ-900よりMOSの方が目的に合います。
代替ルート2:Office実務スキルならMOS
仕事でWord、Excel、PowerPointを使えることを示したいなら、MOS(Microsoft Office Specialist)が有力です。
MS-900はMicrosoft 365全体の基礎を扱う資格でしたが、MOSは実際のOffice操作に近い資格です。たとえば、Word文書の作成、Excelの表や関数、PowerPointの資料作成など、仕事で使う操作スキルを示しやすいのが特徴です。
Microsoft Learnでは、Microsoft Office Specialist: Associate (Microsoft 365 Apps) のページで、Word、Excel、PowerPointなどの試験が案内されています。公式情報は、Microsoft Office Specialist: Associate (Microsoft 365 Apps)で確認できます。
MOSが向いている人
- 履歴書でOffice操作スキルを示したい
- ExcelやWordを実務で使えるようになりたい
- 事務職・営業事務・一般職への応募を考えている
- 資格勉強をしながら実際の操作も身につけたい
再就職や事務職への応募を意識するなら、MS-900よりMOSの方が伝わりやすい場合があります。
代替ルート3:AI活用ならMicrosoft 365 Copilot学習
これからの実務を意識するなら、Microsoft 365 Copilotの学習も候補になります。
Microsoft Learnの「Microsoft 365 Copilot の使用を開始する」ラーニングパスでは、Microsoft 365 Copilotの基本、Microsoft 365 Appsでの使い方、生産性向上の考え方などを初心者向けに学べます。
公式ラーニングパスは、Microsoft 365 Copilot の使用を開始するで確認できます。
Copilot学習が向いている人
- AIを仕事で使う流れを知りたい
- メール作成や資料作成を効率化したい
- Microsoft 365 AppsとAIの組み合わせを学びたい
- 資格よりも実務での使い方を先に知りたい
資格名として履歴書に書く目的より、実務でAIを使いこなす目的なら、Copilot学習の方が今の流れに合いやすいです。
代替ルート4:実践力を示すならMicrosoft Applied Skills
知識の暗記より、実際に作業できることを示したい人には、Microsoft Applied Skillsも候補です。
Microsoft Applied Skillsは、実際のAIやクラウドのシナリオでMicrosoftテクノロジを使用できる能力を示す資格情報として案内されています。Microsoft Learnでは、ラボベースの評価で実際の作業に合わせたタスクを完了して資格情報を取得すると説明されています。
公式情報は、Microsoft Applied Skillsで確認できます。
初心者は目的を決めてから選びましょう
Applied Skillsは実践寄りの資格情報ですが、テーマによって難易度や対象者が変わります。初心者の場合は、まずMOSやMicrosoft 365 Copilot学習で基本を固めてから、目的に合うApplied Skillsを選ぶと進めやすくなります。
結局どれを選ぶべき?初心者向けの判断基準
MS-900廃止後に何を学ぶべきか迷ったら、「何を証明したいか」で選ぶとわかりやすくなります。
| 目的 | おすすめルート | 理由 |
|---|---|---|
| クラウドの基礎を学びたい | AZ-900 | Azureを中心にクラウドの基本概念を学べる |
| Office操作を履歴書で示したい | MOS | Word・Excel・PowerPointの実務操作に近い |
| AI活用を学びたい | Microsoft 365 Copilot学習 | 今後の業務効率化に直結しやすい |
| 実践的なMicrosoftスキルを示したい | Applied Skills | 実際の作業に近い形式でスキルを示せる |
事務職や一般的なパソコンスキルを伸ばしたいなら、まずはMOSがわかりやすいです。ITやクラウド寄りに進みたいならAZ-900、AI活用を早く身につけたいならMicrosoft 365 Copilot学習が候補になります。
Microsoft系以外も含めて、2026年に学ぶ優先順位を広く見たい場合は、2026年に学ぶべきパソコンスキルランキングも参考になります。
MS-900取得済みの人が次にやること
すでにMS-900を持っている方は、資格を取り直すのではなく、次の一歩を決めましょう。
取得済みの人の次の一手
- Microsoft Learnプロフィールで資格の表示を確認する
- 履歴書に取得年月を記載する
- 職務経歴書に、Microsoft 365の何を理解しているか補足する
- 実務寄りに進むならMOSを学ぶ
- クラウド寄りに進むならAZ-900を学ぶ
- AI活用を強めるならMicrosoft 365 Copilot学習を進める
MS-900を持っていること自体よりも、「その知識を今の仕事や次の学習にどうつなげているか」を説明できると強くなります。
MS-900未取得の人が今から考えること
MS-900を受けるつもりだったけれど間に合わなかった方も、落ち込む必要はありません。Microsoft 365の基礎を学ぶ方法は残っています。
未取得の人におすすめの進め方
- Microsoft 365の全体像を学びたいなら、MS-900の学習ガイドを参考資料として読む
- 資格として残したいなら、AZ-900やMOSを検討する
- 仕事で使う力を伸ばしたいなら、Excel・Word・PowerPointの実務学習を優先する
- AI活用に興味があるなら、Microsoft 365 Copilotの学習パスを試す
「MS-900を取れなかったから終わり」ではなく、「自分の目的に近い学習へ切り替える」と考えれば大丈夫です。
通信講座や自宅学習の選び方を広く比較したい場合は、自宅でパソコン資格を取る方法も参考になります。費用を抑えつつ体系的に学びたい方は、ハローワーク職業訓練で無料学習する方法も確認してみてください。
よくある質問
MS-900はもう受けられませんか?
Microsoft Learnの現行ページでは、Microsoft 365 Certified: Fundamentalsは廃止済みとして案内されています。廃止済み資格は、今から新規取得する前提では考えにくいため、AZ-900、MOS、Microsoft 365 Copilot学習などの代替ルートを検討しましょう。
取得済みのMS-900は無効になりますか?
取得済みの実績がすぐ無効になるわけではありません。Microsoftの資格有効期限ポリシーでは、Fundamentals系資格は失効しないと案内されています。Microsoft Learnプロフィールのトランスクリプト上の表示も確認しておきましょう。
MS-900は履歴書に書いてもよいですか?
取得済みであれば、履歴書に記載して問題ありません。資格名と取得年月を書き、必要に応じてMicrosoft 365の基礎、クラウド、セキュリティ、ライセンスの基本を学んだことを補足すると伝わりやすくなります。
MS-900の代わりに初心者が取りやすい資格は何ですか?
クラウド基礎を学びたいならAZ-900、Office操作スキルを示したいならMOSが候補です。AI活用を学びたい場合は、Microsoft 365 Copilotの学習パスから始めるのもよいでしょう。
MS-900の学習ガイドはまだ読む価値がありますか?
新規受験対策としてではなく、Microsoft 365の基礎範囲を確認する参考資料としては役立ちます。ただし、資格取得を目的にするなら、現在受けられる資格や学習パスを優先しましょう。
事務職を目指すならMS-900よりMOSの方がよいですか?
事務職でWord、Excel、PowerPointの実務操作を示したいなら、MOSの方が伝わりやすい場合があります。MS-900はMicrosoft 365全体の基礎理解を示す資格だったため、実務操作の証明とは少し役割が違います。
まとめ:MS-900廃止後は、取得済み資格の活用と代替学習を考えよう
MS-900とMicrosoft 365 Certified: Fundamentalsは、Microsoft Learn上で廃止済みとして案内されています。そのため、これからは「今から受けるべきか」ではなく、取得済み資格をどう活かすか、次に何を学ぶかが重要です。
この記事のポイント
- Microsoft 365 Certified: Fundamentalsは廃止済みとして案内されている
- 取得済みのMS-900は、履歴書や職務経歴書に書ける
- Fundamentals系資格は失効しないと案内されている
- 履歴書では資格名だけでなく、学んだ内容も補足するとよい
- クラウド基礎ならAZ-900、Office実務ならMOSが候補
- AI活用を学ぶならMicrosoft 365 Copilot学習も有力
- 実践力を示したいならMicrosoft Applied Skillsも検討できる
すでに取得している方は、資格を無駄にせず、Microsoft 365の基礎を理解している証明として活用しましょう。まだ取得していない方は、MS-900にこだわりすぎず、AZ-900、MOS、Copilot学習など、自分の目的に近い学習ルートへ切り替えるのがおすすめです。
まずは、自分が「クラウドを学びたい」のか、「Office操作を身につけたい」のか、「AI活用を始めたい」のかを決めると、次に進むべき学習が選びやすくなります。

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