「Notion AIをもっと効率よく使いたいけれど、毎回同じ指示を書くのが面倒」「Custom skillsとCustom Agentsの違いがよくわからない」と感じている方は多いのではないでしょうか。2026年3月に追加されたNotion AIのCustom skillsは、Notionを普段使っている人ほど、反復作業を整えて再利用しやすくする新機能です。
- Notion AIのCustom skillsとは何か、2026年時点で何が変わったのか
- Custom skillsとCustom Agents、Instructionsの違いと使い分け
- Custom skillsの作り方、共有方法、最初に作ると便利な使いどころ
こんな方におすすめの記事です
- Notionを使っていて、要約や整形などの定型作業をもっと楽にしたい方
- Notion AIを個人利用だけでなく、チームでも再利用したい方
- Custom skillsとCustom Agentsの違いを整理して、自分に合う使い方を判断したい方
本記事では、Notion AIのCustom skillsの基本、Custom Agentsとの違い、作り方、チーム共有の考え方までをわかりやすく解説します。(専門知識は不要です!)
注:Notion AIの機能や料金条件は更新されることがあります。記事内では2026年4月時点で公開されているNotion公式情報をもとに整理していますが、導入前には必ずNotion公式ページをご確認ください。
💡 Custom skillsは「よく使う操作を登録したショートカット」のようなもの
Custom skillsは、毎回いちから長い指示を書く代わりに、よく使う作業を呼び出しやすくしておく仕組みです。たとえばパソコンで、よく使う操作をショートカットや定型文にしておくと作業が速くなるのと似ています。その場で必要になったときに呼び出せるので、毎週同じ整形をする、会議メモを同じ形式でまとめる、といった作業と相性が良い機能です。
Notion AIのCustom skillsとは?まず結論から整理
Custom skillsは、必要なときに手動で呼び出せる保存済みプロンプトです。
2026年3月20日のNotion公式リリースでは、Custom skillsは「反復的なAIタスクを、呼び出しやすいコマンドに変える機能」と紹介されています。テキスト選択メニューから使えるだけでなく、Agentチャットで @ メンションして実行できる点も特徴です。リリース内容はNotion公式リリースで確認できます。
また、SkillはNotionのページとして扱われるため、通常のページと同じように整理や共有ができます。要するに、Custom skillsは「今この場で必要な作業を、毎回ぶれずに再利用するための仕組み」です。たとえば、文章のトーンを整える、会議メモから次アクションだけ抜き出す、下書きをFAQ形式に変換する、といった用途に向いています。
Notion公式でも、Proofread、Explain、Reformatのような反復タスクが代表例として挙げられています。つまり、Custom skillsの価値は「何でも自動化すること」ではなく、「その場で使う定型処理を整えること」にあります。
Custom skillsとCustom Agents・Instructionsの違い
違いを一言でまとめると、Skillsは手動、Instructionsは常時、Custom Agentsは自動です。
ここがいちばん混同されやすいポイントです。Notion公式FAQでは、Skills、Instructions、Custom Agentsは別の役割として整理されています。違いを先に押さえておくと、導入の判断がかなりしやすくなります。
Custom skills
必要なときに、その場で呼び出して使う保存済みプロンプトです。特定の選択テキストやページに対して、同じ品質で処理をかけたい場面に向いています。
Instructions
Notion Agentの返答全体に効く、常時の好みや既定の振る舞いです。口調、出力の粒度、いつも守ってほしい前提などを固定したい場合はこちらが向いています。
Custom Agents
スケジュールやイベントをきっかけに、裏側で自動実行される仕組みです。定期レポート、問い合わせ振り分け、更新通知のような継続的な業務に向いています。
判断の目安としては、その場で使いたいならSkills、常に同じ口調や方針を効かせたいならInstructions、自動で回したいならCustom Agentsです。Notion公式ヘルプでも、Custom Agentsはトリガーやスケジュールでバックグラウンド実行される仕組みと説明されています。なお、Custom Agentsは現在ベータとして案内されています。詳しくはCustom Agentsの公式ヘルプをご確認ください。
もし「毎週決まった時間に自動で動かしたい」「SlackやNotionの更新をきっかけに処理したい」という目的が中心なら、SkillsだけではなくCustom Agentsの考え方も押さえておくと理解が深まります。Agents側の基本は、既存記事のNotion AIカスタムエージェントの始め方でも整理しています。
どんな作業をスキル化すると便利か
便利なのは、繰り返し使い、その場の文脈が重要で、毎回同じ品質にしたい作業です。
Notion公式ヘルプでは、Skillを使うべき条件として「Repeatable(繰り返す)」「Contextual(今このページや選択範囲で使いたい)」「Consistent(毎回同じ品質や形式にしたい)」の3点が挙げられています。さらに「同じプロンプトを2回コピペするならSkill候補」と案内されています。
この基準に当てはめると、初心者でも作りやすいのは次のような作業です。
- 会議メモを要約して次アクションを抽出する
議事録全体を毎回読むより、「担当者」「期限」「未決事項」に分けて出力するSkillを作ると再利用しやすくなります。 - 文章のトーンを整える
「やさしい文体にする」「社内共有向けに短く整える」など、表現調整は繰り返しやすい代表例です。 - 下書きを決まった形式に変換する
FAQ形式、報告メモ形式、箇条書き3点形式など、出力パターンが決まっている作業と相性が良いです。 - 長文から必要情報だけ抜き出す
リスク、次の行動、決定事項など、見るポイントが毎回同じならSkill化しやすいです。
逆に、毎回条件が大きく変わる作業や、そもそも何を出したいかが定まっていない作業は、無理にSkill化しないほうが扱いやすい場合があります。まずは「自分がよく繰り返している小さな作業」から見つけるほうが失敗しにくいでしょう。
Notion AIのCustom skillsの作り方と使い方
作り方は、「設定画面から追加する方法」と「既存ページをスキル化する方法」の2通りです。
現在のNotion公式ヘルプでは、Skillsは Settings → Notion AI → Skills から作成・管理できます。また、既存ページをそのままSkillにする方法も用意されています。詳しい操作はSkills for Notion Agentで確認できます。
Settingsから作る手順
Settingsを開きます。Notion AI→Skillsに進みます。+ Add a Skillを選びます。- 新しいSkillページを作るか、既存ページを選びます。
- 目的、入力、制約、出力形式を短く明記します。
- 必要に応じて、テキスト選択メニューに表示するかを設定します。
既存ページをSkill化する手順
既存ページを使う場合は、対象ページのメニューから Use with AI → Use as AI Skill を選びます。すでにチームで使っているテンプレートや整形ルールがページとしてまとまっているなら、この方法のほうが始めやすいこともあります。
使う場面は2つある
1つは、ページ上で文章を選択してテキスト選択メニューから使う方法です。もう1つは、Notion AgentのチャットでSkill名を @ メンションして呼び出す方法です。前者は「今ある文章を整える」場面、後者は「Notion Agentとのやり取りの中で使う」場面に向いています。
失敗しにくいSkillページの書き方
Skillページは長く書けば良いわけではありません。初心者のうちは、次の4点をシンプルに書くと使いやすくなります。
- 目的:何をしたいのか
- 入力:どんな文章や情報を対象にするか
- 制約:文字数、口調、禁止事項など
- 出力形式:箇条書き、FAQ、要点3つなど
最初から凝りすぎず、週に1回以上使う処理から始めるのがおすすめです。
チーム共有で便利になる理由と運用のコツ
Custom skillsはページとして共有できるため、個人の使い方をチームの共通ルールにしやすいのが強みです。
Custom skillsの大きな強みは、Skill自体がページなので、チーム共有しやすいことです。つまり、個人のメモに閉じず、チーム共通の仕事の型として蓄積しやすいわけです。
たとえば、次のような用途では共有メリットが出やすくなります。
- 会議メモから、全員が同じ形式で次アクションを抽出する
- 文章レビューの観点をそろえる
- FAQや仕様メモの整形ルールを共通化する
- 部門ごとの言い回しや報告フォーマットをそろえる
ただし、共有と編集権限は分けて考える必要があります。Skillページを共有された人はそのSkillを実行できますが、編集権限を持つ人が内容を変更すると、Skillそのものも変わります。チーム運用では、少なくとも「個人用」「チーム共通」「管理者が更新する重要Skill」の3種類くらいに分けておくと、運用が安定しやすくなります。
また、管理画面ではどのSkillをテキストエディタメニューに表示するかも切り替えられます。名前の付け方も大切です。たとえば「要約」だけだと増えたときに区別しにくくなるため、「会議メモ→次アクション抽出」「社外共有向けにやさしく要約」のように、用途がひと目でわかる名前にすると迷いにくくなります。
導入前に確認したいプラン条件と、初心者におすすめの始め方
先に確認したいのは、使えるプランと、料金条件が機能ごとに違う点です。
ここは誤解しやすい部分です。2026年3月20日のCustom skillsリリースでは、SkillsはBusiness / Enterprise plans向けとして公開されています。一方、Custom Agentsについては、2026年5月3日まではBusiness / Enterpriseプランで無料利用でき、5月4日からはNotion credits(Custom Agentsの実行量に応じて使うクレジット)を使う方式に移行すると案内されています。条件は更新される可能性があるため、契約前にはCustom Agent pricingもあわせて確認してください。
⚠️ 「Notion AIが使える」だけで、すべてのAI機能が同条件とは限りません
Custom skillsとCustom Agentsは、どちらもNotion AI関連機能ですが、役割も前提条件も同じではありません。特に料金や対象プランは今後も更新される可能性があるため、導入前には必ず公式ヘルプと料金ページを確認してください。
初心者が始めるなら、いきなりたくさん作るより、まずは1〜3個に絞るのがおすすめです。具体的には、次のような順番で進めると失敗しにくくなります。
- 毎週または毎日使っている小さな作業を1つ選ぶ
- 出力形式を明確にしたシンプルなSkillを作る
- まずは自分だけで使って調整する
- 形が固まったらチームへ共有する
- 手動で安定してから、自動化が必要ならCustom Agentsも検討する
「Notion AIだけで十分か、それともChatGPTやClaude、Geminiとも比べたいか」を考えたい方は、あわせてChatGPT・Claude・Gemini比較 2026年版も参考になります。Notion内で完結したいのか、外部AIとの使い分けを重視するのかで、選び方は変わってきます。
よくある質問(FAQ)
Custom skillsは個人利用でも意味がありますか?
あります。特に、要約、整形、文体調整、次アクション抽出のように、同じ指示を何度も使う人には効果が出やすい機能です。チーム共有が注目されがちですが、まずは個人の反復作業を減らす用途から始めても十分に価値があります。
Custom skillsとCustom Agentsの違いは何ですか?
Custom skillsは必要なときに手動で呼び出す仕組みで、Custom Agentsはスケジュールやイベントをきっかけに自動で動く仕組みです。その場で使いたい作業はSkills、裏側で継続実行したい業務はAgentsと考えると整理しやすくなります。
既存のNotionページをそのままSkillにできますか?
できます。Notion公式では、既存ページのメニューから Use with AI → Use as AI Skill を選ぶ方法が案内されています。すでに運用中のテンプレートやルールをSkillに転用したい場合に便利です。
共有したSkillは誰でも編集できますか?
共有された人はSkillを実行できますが、編集権限がある人が内容を変えるとSkill自体も変わります。チームで使う場合は、実行だけできる人と編集できる人を分けて考えると安全です。
無料で使えますか?
料金や対象プランは更新されることがあるため、固定的に断定しないほうが安全です。記事執筆時点の公開情報では、Custom skillsはBusiness / Enterprise向けとして案内されています。導入前には、必ずNotion公式の最新情報をご確認ください。
まとめ:Notion AIカスタムスキル
この記事では、Notion AIのCustom skillsについて、次のポイントを整理しました。
- Custom skillsは、その場で使う再利用コマンドです
毎回同じ指示を書く代わりに、よく使う処理をページとして保存し、必要なときに呼び出せます。
- Custom AgentsやInstructionsとは役割が違います
Skillsは手動実行、Instructionsは常時の好み、Custom Agentsは自動実行と考えると整理しやすくなります。
- 最初は小さな反復作業から始めると失敗しにくいです
会議メモの要約、文章の整形、次アクション抽出など、週に何度も使う作業から試すと効果を感じやすくなります。
Notion AIは、「毎回お願いするAI」から「よくやる作業を型として再利用するAI」へと進んできています。まずは1つ、自分が繰り返している作業をSkillにしてみると、使いどころがかなり見えてきます。
さらに自動実行まで広げたい場合は、Notion AIカスタムエージェントの始め方もあわせて確認してみてください。

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